
龍は龍神とも呼ばれ、古来より崇拝されてきました。
現在も崇拝している人はたくさんいます。
龍を祀っている神社も数多くありますが、禅寺では龍は仏教を守護する八部衆でもあるため、本山の多くでは法堂の天井に龍が描かれています。
法堂は仏法を大衆に説く場所ですが、芸術的にも評価の高い龍の絵が描かれているお寺を紹介します。
通年見られるところと期間限定で公開しているところがあるので、事前に確認から行くようにしてください。
大本山妙心寺
出典 臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺
妙心寺の法堂は国の重要文化財に指定されています。
その天井に狩野探幽が8年をかけて描いた龍の絵(雲龍図)があります。
この龍は、どの角度から見てもこちらを睨んで見ているように見えるため「八方睨みの龍」とも呼ばれています。
見る角度や位置によって龍の表情が変わって見えるので、是非いろんな角度から見てみましょう!
京都府京都市右京区花園妙心寺町1
(JR嵯峨野線「花園駅」下車→ 南門まで徒歩5分)
TEL:075-466-5381
拝観時間:参拝課 9:00~17:00
臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺より引用(2020/6/24)
東山 建仁寺
出典 東山 建仁寺
建仁寺は京都最古の禅寺としても有名です。
法堂の天井には「双龍図」と呼ばれる2匹の龍の絵があります。
建仁寺創建800年を記念して、2002年に小泉淳作が2年の歳月をかけて描き上げました。
龍の絵の歴史は浅いですが、たたみ108畳ほどもある水墨画は迫力満点です。
他にも海北友松が描き上げた龍雲図(建仁寺方丈障壁画)もあります。
本物は貴重な文化財を守るため京都博物美術館に保管されていますが、建仁寺では複製品を見ることができます。
残念ながら本物ではありませんが、高精細な複製品ですので、是非一緒に見て堪能してください。
住所:京都市東山区大和大路通四条下る小松町
(京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩 7分)
TEL:075-561-6363
拝観時間:午前10時~午後5時
建仁寺より引用(2020/6/24)
龍寶山 大徳寺
出典 JR東海ウェブサイト
大徳寺は法堂以外にも仏殿や三門などが重要文化財として指定されています。
天井にある龍の絵は狩野探幽が35歳の時に描き上げました。
敷瓦の上で手を叩いた時に法堂内に響く音が、まるで龍が鳴いたように聞こえるため「鳴き龍」とも呼ばれています。
この絵は通常非公開となるので、事前に公開期間を公式HP等で調べてから行きましょう。
住所:京都市北区紫野大徳寺町53
(京都市バス「大徳寺前」下車徒歩すぐ)
TEL:075-491-0019
拝観時間:事前に要確認
臨済禅 黄檗禅 公式サイト 臨黄ネットより引用(2020/6/24)
東福寺
本堂(仏殿)の天井に龍の絵があります。
約22m×約11mの天井に描かれた龍は全長が54m、胴回りが6.2mもある大変大きな龍です。
堂本印象が描いたのですが、この龍の絵をわずか17日で完成させたそうです。
通常本堂の中に入ることはできないのですが、外から天井画を見ることができます。
住所:京都市東山区本町15丁目778
(JR奈良線「東福寺駅」下車徒歩約10分)
TEL:075-561-0087
・4月~10月末まで
拝観時間:9:00~16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
・11月~12月 第一日曜日まで
拝観時間:8:30~16:00 拝観受付終了は16:00 ※16:30に閉門
・12月 第一日曜日~3月末まで
拝観時間:9:00~15:30 拝観受付終了は15:30 ※16:00に閉門
東福寺より引用(2020/6/24)
南禅寺
出典 JR東海ウェブサイト
法堂の天井に龍の絵があるのですが、応仁・文明の乱で法堂が焼失し、その後、明治26年(1893)の火災によって2度焼失しています。
現在の法堂は1909年に再建されました。
その際、今尾景年によって天井に龍の絵が描かれました。
他のお寺の天井画は水墨画でモノトーンの色合いが多いのですが、この幡龍は赤や緑などを使い色彩豊かな龍の絵になっています。
住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
(東西線 蹴上駅下車、徒歩10分)
TEL:075-771-0365
・12月1日~2月28日
拝観時間:午前8時40分~午後4時30分
・3月1日~11月30日
拝観時間:午前8時40分~午後5時
※拝観受付は拝観時間終了の20分前まで
南禅寺より引用(2020/6/24)
※掲載の情報は記事公開時のものです。
ご利用前に公式HPで必ず確認してください。