出典 ポカリスエット公式サイト
ただでさえ毎年猛暑なのに、今年はマスクが必須!
大人も子供も熱中症に要注意の夏です。
熱中症対策には水分補給を欠かさないようにとよく言われます。
水を飲むよりも体に吸収しやすいスポーツドリンクを飲むほうがいいと聞いたことはありませんか?
しかも、スポーツドリンクは糖分が多いため薄めて飲むほうがいいとも言われています。
ペットボトルに入ったスポーツドリンクを、さらに薄めて飲む!?
確かに熱い夏、味は薄めのほうが飲みやすいですが、本当に薄めていいのか?
スポーツドリンクの王様ポカリスエットで解説していきます。
目次
ポカリスエットの特徴
そもそもポカリスエットとは、汗をかいたときに失われた水分と電解質(イオン)をスムーズに補給できる商品です。
適切な濃度と体液に近い組成の電解質溶液のため、水を飲んだ時よりもすばやく体に吸収されます。
そのためスポーツやお風呂上りなど、汗をかいたときに最も適した飲み物とされてきました。
※イオンとは?
水に溶けると電気を通す物質(電解質)が水に溶けて、電気を帯びた状態のことです。
ポカリスエット100mlあたりの栄養成分
エネルギー 25kcal、タンパク質 0g、脂質 0g、炭水化物 6.2g、
食塩相当量 0.12g、カリウム 20mg、カルシウム 2mg、マグネシウム 0.6mg
ポカリスエット公式サイトより引用
汗をかいたときの体の反応
塩分
汗の中には水分だけでなく塩分も混ざっています。
体は塩分が不足すると、塩分濃度を保とうとします。
汗や尿からの排出を制限しはじめ体内の水分を少ない状態に保ちます。
体の水分量が減ると当然血液量も少なくなるので、脳への酸素供給が減りめまいやふらつきを起こします。
体内の水分量が少ない状態だと脱水症状を起こし、熱中症・熱射病へと進んでいきます。
カリウム
汗をかくと塩分の他にもカリウムが失われます。
カリウムは細胞内液に多く含まれているのですが、失われると細胞内が脱水症状になってしまいます。
ナトリウム(塩分)を排出する働きをしていますが、カリウムが不足すると熱中症からの回復時に影響します。
糖分
スポーツドリンクは糖分が多いといった理由で薄める人がいます。
確かにスポーツドリンクを薄めると発汗時の体内の水分が薄い状態とは相性が良いので速やかに吸収されます。
しかし、糖分には水分の吸収を促進する働きがあるため薄めすぎるとかえって水分の吸収が悪くなってしまいます。
ポカリスエットの正しい飲み方
ポカリスエットの公式サイトでは、ポカリスエットの正しい飲み方についてQ&A方式で回答しています。
薄めて飲んでも熱中症対策になるか?
ポカリスエットを薄めてお飲みになることはおすすめしておりません。ポカリスエットは、「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」を探求し、現在の内容成分に決定していますので、水で薄めてしまうと「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」が損なわれてしまう可能性があります。
ポカリスエット公式サイトより引用
薄めることで吸収スピードは速くなるか?
ポカリスエットは、「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」を探求し、現在の内容成分に決定しています。ポカリスエットが甘いのは、水分の吸収をより速くするのに適した糖分を、適切な濃度で配合しているからです。水で薄めてしまうと「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」が損なわれてしまうのでおすすめしておりません。
ポカリスエット公式サイトより引用
まとめ
暑いと水分を補給しがちなので、何を飲むかでカロリーが気になるところですよね。
ですが、ポカリスエットは大塚製薬がいうように、そのまま薄めずに飲用するのが一番効果的ということです。
水だけだと体液が薄くなるし、ウーロン茶などのお茶では利尿作用があるので逆に脱水状態になってしまいます。
ポカリスエットは運動をしていない状態のときに効率よく水分が体に吸収されるように塩分や糖分が配合されています。
水で薄めてしまうと塩分・ミネラルの補給もしずらくなるため控えたほうがいいです。
水分を取り込むコツは、こまめにスポーツドリンクを活用しながら水やお茶とのバランスを見て飲用すると良いでしょう。
スポーツドリンクには糖分やカロリー控えめの商品もあります。
スポーツドリンクを取り入れることで上手く脱水症状や熱中症を回避しましょう。